Vol.14 カンムリオオタカ Crested Goshawk(Accipiter trivirgatus)
2022.09.18
A. t. palawanus パラワン島の亜種 成鳥 オオタカのようでサシバみたい
A. t. palawanus パラワン島の亜種 成鳥
A. t. palawanus パラワン島の亜種 成鳥 腹部の横帯が目立つ
A. t. formosae 台湾の亜種 成鳥 飛翔形が独特
A. t. formosae 幼鳥 腹部も縦斑が目立つ
<分布など>
インドの沿岸部および中国との国境、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、台湾、フィリピンの一部に生息する。日本では未記録であるが、八重山諸島では記録の可能性がある。分布域が広いため、詳細な個体数把握は出来ていない。個体数が減少しているように見えるが、よくわかっていない。様々な理由により、「低危険種(LC)」と評価される。
<分類>
11亜種に分類されている。ほとんどが島嶼性のもの。
〇 A. t. indicus 北東インドから南中国、インドシナ半島、マレー半島に分布。
〇 A. t. formosae 台湾に分布。
〇 A. t. peninsulae 南西インドに分布
〇 A. t. layardi スリランカに分布
〇 A. t. trivirgatus スマトラ島に分布。
〇 A. t. niasensis ニアス諸島に分布。
〇 A. t. javanicus インドネシアのジャワ島に分布。
〇 A. t. microstictus ボルネオ島に分布。
〇 A. t. palawanus フィリピン西部のパラワン島、カラミアン諸島に分布。
〇 A. t. castroi フィリピン西部のポリロ島に分布
〇 A. t. extimus 南東フィリピンに分布。
<渡り>
ほとんど移動しないとされるが、台湾では渡りの観察地で少数が見られている。その為、台湾産亜種が日本で観察される可能性がある。
<飛翔形>
日本で見慣れているオオタカとサシバの中間のような飛翔形をしている。指状部の分裂数は6枚だがあまり目立って分裂しているようには感じない。