世界の猛禽類

Vol.37 チャイロカッコウハヤブサ Jerdon’s Baza(Aviceda jerdoni)

2026.01.02

亜種 jerdoni 成鳥と考えている。

 

亜種 jerdoni 成鳥と考えている。

 

<分布など>
インドの一部、バングラディッシュ、ブータン、ベトナム、中国南部、フィリピン、マレーシア、インドネシア西部などに分布する。分布は広いものの、分布域基準に基づく「準絶滅危惧」の閾値(しきいち)には達していない。個体群の傾向は減少しているものの、その減少速度は個体群の傾向基準に基づく「準絶滅危惧」の閾値に近づくほど急速ではないと考えられている。個体群サイズは小さい可能性があるが、個体群サイズ基準に基づく「危急種」の閾値に近づいているとは考えられない。以上の理由から、「低懸念(LC)」と評価される。

個体数情報は少ないが10,000羽程度と推定されている(Chia 2011)。この結果は約6,700羽の成鳥個体に相当している。減少理由は、生息地の破壊のだと考えられており(Ferguson-Lees and Christie 2001)、原生林の伐採が脅威となっている(Ferguson-Lees and Christie 2001)。インドのミゾラム州での狩猟も、潜在的な脅威として確認されている(Ved and John 2011)。インドのケララ州では、カンムリワシ(Crested Serpent Eagle)が本種をを捕食・攻撃しているのが観察されている(Vishnudas 2007)。

Source: BirdLife International (2025) Data Zone. Retrieved from http://datazone.birdlife.org

<分類>
5亜種に分類される。

〇 A. j. jerdoni
インド北部からミャンマー、インドシナ、スマトラ島に分布する。

〇 A. j. ceylonensis
インド南西部からスリランカに分布する。他亜種に比べて体が小さい。上面や胸部が淡色で、バンドが細目で色が薄い。尾羽の鷹斑も幅が狭い傾向にある。

〇 A. j. borneensis
ボルネオ島に分布する。

〇 A.j.magnirostris
フィリピンのミンダナオ島、パラワン島、サマール島に分布する。

〇 A. j. celebensis
インドネシアのスラウェシ島、トギアン諸島、バンガイ諸島、スラ諸島に分布する。

<渡り>
本種は渡りはしない。漂行的な移動も無いと考えられている。

<飛翔形>

指状部(Fingers)は6枚である。特に首が長く、尾羽もやや長いことから、ハチクマ(Oriental Honey-buzzard)に近い飛翔形をしているが、翼幅が広い。そのため、カザノワシ(Black Eagle)ぽく見えることもある。

 

<がりメモ>
憧れの鷹でした。カッコウハヤブサという和名はどうなんでしょうね。カッコウにもハヤブサにも見えませんけどね。