Vol.19 シロガシラトビ Brahminy Kite(Haliastur indus)
2023.03.17
亜種indus スリランカで撮影。
<分布など>
インド、パキスタン、ネパールなどを北限とし、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、パプアニューギニア、オーストラリア北部の沿岸部に分布する。日本では石垣島と西表島で1例の記録がある。この種は広大な分布を持つことなどから、減少率は低くいと考えられている。この種は「低懸念(LC)」となっている。世界の個体数は100,000羽以上と推定されているが(Ferguson-Lees et al. 2001)、中国の個体数は100番未満と推定されている(Brazil 2009)。生息地の喪失、迫害、農薬の過剰使用、そしておそらく人間の衛生状態の向上による利用可能な廃棄物の減少により、特に東南アジアで個体数が減少している(Ferguson-Lees and Christie 2001年)。
<分類>
〇 H.i.indus インドから中国南部およびベトナムに分布する。
〇 H.i.intermedius マレー半島、スンダ列島、フィリピン、インドネシアのスラウェシ島に分布する。
〇 H.i.girrenera インドネシアのモルッカ諸島。ニューギニア、オーストラリア海岸部、ビスマルク諸島に分布する。
〇 H.i.flavirostris キリバス、ソロモン諸島などに分布する。
<渡り>
渡りはしないと考えられる。
<飛翔形>
ミサゴのような飛翔系が近い。指状部は5枚で海岸線を飛ぶことが多い。翼の幅は狭く、細長く見える。