世界の猛禽類

Vol.4 クロカッコウハヤブサ Black Baza (Aviceda leuphotes)

2021.11.15

基亜種leuphotes ベトナムで撮影

<分布など>
中国南部、ミャンマー、ラオス、タイ、ベトナム、カンボジア、インド北部国境付近で繁殖する。北部のものはタイやマレーシア、シンガポールに渡る。インド南部やスリランカの一部でも見られる。生息地である森林が破壊されていることなどから減少している可能性があり「低危険種(LC)」となっている。個体数は1万羽から2万羽程度とみられている。日本では未記録であり、渡来可能性は南西諸島ではあると思われるが、少し遠いかもしれない。

<分類>
南西インドからミャンマー、タイ、ベトナム、カンボジアのものが基亜種leuphotes、ヒマラヤから中国、ミャンマー北部のものは亜種syama、ニコバル諸島アンダマン島のものは亜種andamanicaとされる。日本に渡来可能性があるのは亜種syamaかもしれない。

<渡り>
留鳥のエリアもあるが、北部の個体群による鷹柱が見られる。

<飛翔形>
写真が無いのが申し訳ないが、翼幅があり、ノスリや八区亜Mの飛翔形に近い。体サイズが小さいことから、見間違えることは無い。Fingersは5枚が数えられる。